子犬の甘噛みはまだ力がそこまで強くないため、痛みも少ないですが成犬になるまで放っておくと噛み癖が染み付いてしまいます。
悪気がなくてもじゃれて遊んでいるうちに手を噛んでしまう時もあります。
人間の手を噛む癖がつくと困ることになります。
トイプードルの子犬が噛む行動は犬の世界では自然なことでも、しつけていかなくてはなりません。
- トイプードルの噛み癖のしつけ方法
- 子犬の甘噛みはいつまで続くの?
今回は、トイプードルの噛み癖のしつけ方と甘噛みの時期について解説します。ぜひ、噛み癖に悩んでいる方に参考にしてください。
トイプードルの噛み癖のしつけ方法
「ガブッ」と不意打ちに噛んでくると避けることができない時もありますよね。
子犬の悩まされる行動とは…それは「噛み癖」、子犬のうちに止めさせたい行動のひとつ。
お互いのためだけでなく、他人や犬とトラブルにならないように噛み癖は子犬のうちに直しておくべきです。
噛む行動そのものは、犬の学習する機会また本能でもあり、犬同士でじゃれ合い中やご飯を食べるためにも噛むことは問題ないと言えます。
噛むことは成長する上で大切ですが、人間の手を噛む癖を身に付けてしまうのは好ましい行動ではありません。
兄弟との遊びを通して甘噛みし合うことで、相手の反応を確かめながら力加減を学ぶのです。
本来は犬の社会で親や兄弟犬と過ごしながら、やっていいこと悪いことルールとして理解していきます。
この時トイプードルの親は子犬が噛んだ姿をみたら叱ります。
子犬は飼い主さんの元へ来る頃は「親と兄弟」と離れてしまい、最低限のルールを知らないまま新しい環境で暮らすことになります。
そのため飼い主さんが親の役目となって、子犬に噛んではいけないことを根気強く教えてあげなくてはいけないのです。
飼い主さんが噛んだ時にどこまで許容範囲があるのかで、またしつけが大きく左右されるところがあります。
「噛まれてもこの程度なら痛くないし」とこのように、しつけをしないままでいると、子犬は噛んでもいいんだ!と覚えます。
愛犬が場所がどこであっても噛む行為自体を、飼い主が甘やかしを許し続ければ、トイプードルは飼い主より自分の方が偉くて強い!と思い込むようになります。
気づけば立場が逆転、優位に立ったと思っているので本気で噛み付く「本気噛み」になり最悪ケガしてしまうことも十分にあり得ます。
家の中には大事な物が多くあるかと思います。噛まれたくない物やコードなど犬にとって危険な物もありますよね。
飼い主がリーダーであることを毅然とした態度で示す必要があります。
犬にとっては、噛む行動を奪ってしまうのはストレスが溜まりますし、かわいそうです。
【噛み癖のしつけ方法①】目の届かない場所へ置く
家具やソファーなどを子犬の小さな歯でもガシガシ同じ場所を噛まれたら、ボロボロになります。
移動させることが不可能な大型の家具類などには、噛んではいけない物だと認識させることで噛まなくなってきます。
子犬は目の前にある物に対して興味を引くと、噛まずにはいられません。
噛まれて困る物・壊れて困る物は届かない場所に移動させることをおすすめします。
また、苦い味がするスプレーなどを使って噛むと嫌な思いをすると体験させる方法も有効で
す。
例えばスリッパやクッションなど、布製品にスプレーをかけておくと短時間の間ですが効果があります。
スプレーは揮発性なので効果が軽減します。
【噛み癖のしつけ方法②】子犬専用のアイテムを2~3個用意する
噛んでもいい物といけない物を覚えさせるためには、子犬に噛んでもいいオモチャをあたえてあげましょう。
素材や大きさ、音のなるものなど様々なオモチャが取り揃っていますので、愛犬に合うオモチャを探してあげてください。
引っ張るタイプのヒモやぬいぐるみなど、全然違うタイプのアイテムを数個持っておくとよいでしょう。
「噛んではいけない物」や「手」を噛み始めたら、離してから代わりになるオモチャを渡します。
上手くいったら、褒めることを忘れずに。引っ張り合いになると遊んでいると勘違いしてしまうので注意しましょう。
【噛み癖のしつけ方法③】手が歯に触れたら無視をする
手を噛んできたら低い声で「No!」「ダメ!」と瞬時に反応してください。
声のトーンに注意を、高い声でオーバーなリアクションをとると逆効果になり噛むことを助長させます。
その時、出していた手は後ろや横に引っ込めます。
注意するタイミングはとても重要!噛んでから数分後にさっきはダメでしょと伝えた所で、子犬は理解できないので、何で怒られているのか分からず混乱させてしまうだけです。
遊んでいる時に、歯が触れたり、噛んできたら立ち上がり無視をすることも取り入れてみてください。
子犬が落ち着いてきたら、撫でてあげたり遊んでる途中なら遊びを再開します。
噛めばかまってくれなくなることを理解してもらうために、繰り返して行い体験させると子犬に伝わり甘噛みしなくなります。
3つの方法全てにおいて共通することは、子犬が上手にできたらたくさん褒めてあげてくださいね。
子犬の甘噛みはいつまで続くの?
成犬となれば甘噛みをする頻度が減るのでは?と考える方もいるかもしれませんが、甘噛みは自然と直る見込みはないに等しいです。
子犬の甘噛みを軽くみていると将来噛み癖のついた犬へと成長してしまいます。
成犬に成長する頃には、噛む力が子犬の時よりパワーアップしているため、小さな歯とはいえケガをする恐れがあります。
時にはプロのトレーナーでも、成犬の噛み癖を矯正するのに手こずることがあるそうなので、早い段階から甘噛みに対処をしていくことをおすすめします。
甘噛みは1年未満の子犬のほとんどに見られる光景です。
長い期間だと2年ほど続くケースも、個体差があるため、何ヵ月になると甘噛みをやめますと言える決まった時期はないと言ってもいいです。
3週齢から乳歯が生え始め5ヶ月頃まで歯が抜けて生え変わる時期は、噛みつきたい欲求が高くなります。
犬種に関係なく子犬のうちは何でも噛んでしまうことを念頭に入れておきましょう。
子犬の時期に起こる甘噛みというのは、習慣として噛み癖に繋がりやすいとも言えます。
特に歯茎がムズムズして歯がゆくなる時期は、人の手に限らずどんな物も噛みたがります。
歯の生え変わる時期はまだまだ遊び盛りの子犬です。
また、何かしてほしいことがある時に噛んでくることもストレスや不安から噛む子犬もいます。
精神的なストレスからきている場合は、不安を解消してあげられるよう努力しましょう。
何か見当たる理由がないかを考えてみてください。
人の手や家の中の物などを噛むことが頻発してきたら、子犬のうちに問題行動はしっかりと治しておく方が賢明です。
〈噛むからと叩かない・鼻を掴まない〉
噛まれた時、とっさに頭を叩いてしまうことはありませんか?
子犬は叩かれると、噛んではいけないと記憶するのではなく、「手が怖い」「手が近づくと痛いことされる」とイヤな印象が残ります。
手への恐怖心から手が近づくと子犬は噛んで防御しようとします。
そうなると、警戒して噛むようになります。
どんなに力を抜いて叩いても、叩いたことは変わらない事実、体罰で子犬をしつけようとするのは間違いです。
もうひとつ、噛んだ後に鼻をギュッと掴むしつけ方もやめましょう。
掴み続けると子犬は「手」そのものを嫌うようになり、撫でられることに抵抗を持つようになりかねないからです。
まとめ
噛み癖があると、飼い主以外の人や犬を噛んでケガを負わせてしまうかもしれません。
家具などの破壊行為や人の手を噛むことが癖にならないように、飼い主は子犬を観察し、噛む行為を止めるしつけをする必要があります。
ぬいぐるみやガムなどを与えて、噛んでもいい物はオモチャだけと覚えさせましょう。
「好奇心」「狩猟本能」「遊び」「歯茎のムズムズ」「要求」などから噛むようになりますが、人の手を噛んでも体罰で恐怖心を与えないようにしてください。
甘噛みをしている時期に対処し成犬になるまでに、しつけを行うのが最も効果的です。