愛犬が「下痢をして便が臭い」こんな時、様子を見ればいいのか、すぐさま病院へ連れていこうか迷われる方も多いのではないでしょうか。
下痢はよくある体調不良のひとつでもあります。しかし、犬の下痢は、ただ柔らかい形状でなくゼリー状など、さまざまな症状があります。
- 下痢の便が臭い原因とは?
- 食事やドッグフードに気を付けよう
今回は、愛犬が下痢をした時に考えられる原因と対処法についてまとめました。ぜひ、参考にしてくださいね!
下痢の便が臭い原因とは?
下痢をしていたら、まず先に腸を疑ってください。小腸か大腸に異常があるケースが多いです。
しかし、食べたものや胃など腸以外が原因で下痢になっていることも考えられます。
では、どういった原因から下痢が引き起こされるのでしょうか。
原因1 環境の変化よるストレスや疲れ
ペットホテルで宿泊をした、夏から秋など季節の変わり目で人間でも体調不良が起きるように、季節の変わり目による変化で胃腸を壊す犬もいます。
また、緊張や不安で自律神経が乱れて胃腸が活発に動き、腸の機能が上手く働かず下痢の症状が出ることがあります。
例えば知らない人との相手、休んでいる時に邪魔をされた、雷の音やサロンでトリミングに行ったあとにお腹がゆるくなる子もいます。
2日以内におさまれば心配はいりませんが、長引く様子であれば病院へ連れていき相談しましょう。
原因2 寄生虫に感染
体内に寄生虫がいると下痢になりやすくなり、特に仔犬や高齢犬にみられます。
寄生虫には、ノミが媒介する虫や回虫などの種類がよくみられます。
成犬ではあまり症状が現れることは少ないですが、免疫力が低下している場合にかかると重症化しやすいため注意が必要です。
感染したら下痢以外に「体重減少」「貧血」「食欲不振」「嘔吐」「便に虫が混ざっている」の症状が現れます。
仔犬が自宅に来て間もなく下痢をする症状が出たら、必ず動物病院へ受診してください。
便を検査の上で寄生虫の有無を診てもらい、もし見つかった場合には駆除する薬で寄生虫が完全にいなくなるまで飲むことになります。
原因3 食事内容や消化不良
今まで食べていた食事内容がガラリと変わると、便が下痢する変化が見られることがあります。
食べている食事が合わないと言うことは、例えばドッグフードなら使われている材料にアレルギー反応が出ているのかもしれません。
※アレルギーがドッグフードからきているのか確認してください。
ドッグフードが原因の場合は、今食べているドッグはストップし新しいフードに変えましょう。
または、野菜やおやつの与えすぎで下痢になる可能性もあります。食べすぎると腸の中で消化と吸収の働きが鈍り消化不良を起こすからです。
愛犬の体調を見ながら食事内容を見直してみてください。
原因4 内臓疾患
内臓が起因し下痢を伴う疾患が隠れていることがあります。下痢を起こす内臓疾患が考えられる病は、糖尿病、炎症性腸疾患(IBD)、肝不全、子宮蓄膿症など挙げられます。
内臓から下痢の症状は見分けがつかず、自宅で飼い主が判断すること難しく、早期発見・早期治療のためにも、定期的に検診を受けるなど、まずは病院で相談するのがよいでしょう。
原因5 食べてはいけないものを食べた
犬が食べると危険な食べ物で代表的な「チョコレート」「ネギ」「ブドウ」などを誤って口にすると下痢や嘔吐、中毒症状を引き起こします。
化学物質を含んだ殺虫剤がまかれた草を散歩中に食べてしまったり、小さなオモチャや薬など異物を飲み込むと下痢になることが認められます。
害になる異物を口にしたら、嘔吐と下痢の回数によっては命を落とす場合もあります。
与えない、誤って口にさせないことが一番の最善策ですが、食べてしまったら獣医師に相談することが挙げられます。
原因6 ウイルスや細菌感染
「犬ジステンパーウイルス症」「コロナウイルス感染症」「犬パルボウイルス感染症」は、ウイルス感染によって下痢となり、上記の病気は命にかかわる例もあります。
しかし、これらの病気はワクチンを定期的に摂取することで予防できます。
腸内にいる細菌が乱れると下痢になることも、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌性の下痢は多く存在します。
食事やドッグフードに気を付けよう
下痢をしたあとは胃腸が弱り、下痢と一緒に体になくてはならないミネラルなどの栄養素が排出されています。
下痢を止めるようなドッグフードは存在しませんが、食事にどんな工夫をすればよいのでしょうか?
※下痢を引き起こした時、胃腸を休めさせるために1日~2日絶食するよう指示が出ることもあります。
医師の指導のもと、愛犬の体調に合わせて食事を徐々に戻しながら普段の食事内容になるようにしてください。
いつものドッグフードをふやかす
お湯を沸かしてある程度冷ましてぬるま湯にしてから、ドッグフードにかけてふやかした状態で与えます。
熱湯をかけた方がふやけやすくかかる時間も短縮になりますが、ドッグフードには熱に弱い栄養素があり、熱湯で栄養素が壊れないようにぬるま湯か水を使いましょう。
水加減はどのくらいいれればいいの?
「適当で大丈夫です」もし水分多すぎたかもと思っても、水分補給にもなり尿として排出されるので多くても問題ありません。
手作りのお粥にササミや野菜・卵を入れる
手作りのごはんは「短期間」腸の調子を整えるために食べるのはよいでしょう。
愛犬が大好きな食材を加えてあげるだけでいいですよ。
おかゆのレシピ
※下準備として、ササミをサッとゆがいておきましょう。完全に火を通さなくても大丈夫です。
※ご飯や水は野菜の分量は適量です。
- 消化によい(にんじん・ブロッコリー・キャベツ・大根など)愛犬が好みの野菜を小さく刻みます。
- お鍋(土鍋)に「ご飯とササミ」「水」を入れ弱火で煮込んでいきます。
- さらに、刻んだ野菜を柔らかくなるまで煮込み最後に「溶き卵」をまわし入れて、火が通ればお粥の完成です。
消化器疾患用の処方食
下痢・嘔吐で失われた栄養素が強化された胃腸向けの処方食があります。
ドライフード、缶詰、液体タイプなどの種類があります。
処方食を食べさせる時は事前に動物病院で診察を受けて診断されてから用いるようにしましょう。
乳酸菌や水分補給
下痢をしたら、腸内にいる善玉菌が減り悪玉菌が増えて腸内バランスが崩れるため、悪玉菌退治に乳酸菌は効果的です。
乳酸菌豊富なヨーグルトはカルシウムやタンパク質なども含まれていて、お腹を壊しやすい犬に与えて下痢をしにくくする体質改善に効果が期待できます。
サプリもでていますが、市販のヨーグルトの方がコストが安く手軽に取り入れやすいメリットがあります。
水分の与えすぎは、下痢がひどくなるため良くありませんが、脱水を起こさないようにこまめに少しずつ補給することはとても大切です。
リンゴは善玉菌の働きを手助けする栄養素があります。下痢の時には、「すりおろしたり」「すりおろした汁だけ」を与えるのも良いです。
※愛犬が下痢や病気で与える食事について、気になる点や不安を感じたら、かかりつけの獣医師に相談をして指示を仰ぐようにしましょう。
下痢は薬を使って止めない
体の中にある異物を排除しようとする機能が働きに下痢が起こるようになっているので、体に悪いものが出てこられないようにすると、体内に溜まる状態になります。
そうすると、状況によっては愛犬のさらなる体調悪化につながる恐れがあります。
下痢が続くと、なんとか下痢を止めたいと「下痢止め」を飲ませてしまうこともあるでしょう。
特に、ウイルスや細菌の感染症で下痢を起こしている場合は、下痢止めは使ってはいけません。
体内にいるウイルスや細菌が体内から排出させなければいけないからです。
代わりに整腸剤を自己判断で飲ませてもかまいません。しかし、全ての下痢に効果がみられるわけではないため、2日飲んでも下痢が続く場合、動物病院へ受診してください。
まとめ
下痢のほとんどは一時的なことが多いですが、症状によっては、重大な病気が隠れている場合もあるため2日以上の下痢は要注意です。
病院に早急に連れていかなくてはならない時は、嘔吐の症状が出たら様子をみずに治療を受けてください。
下痢症状の時は初期対応として、絶食するように診断されることがありますが、水分が体内から出ていっているので脱水にならないようしっかりと水分を摂らせましょう。
下痢から回復期の食事については、動物病院で相談の上開始してください。
普段のドッグフードで犬の下痢や臭い対策
下痢や臭いがずっと気になる場合は、思い切ってドッグフードを切り替えてみてはいかがでしょうか。
切り替える際は、以下の「ピカイチドッグフード一覧」から選ぶと良いでしょう。