散歩中に光で反射した毛並みはキラキラしてキレイですよね。
毛並み・毛艶がなくなりパサついてくることは、愛犬のからだの不調などが原因でサインを出している可能性があります。
ケアの仕方で毛並みが素敵になるのをご存知でしょうか。
- 犬の毛並み・毛艶が悪い原因について
- ビタミン豊富な食べ物がおすすめ
今回は、毛並みと毛艶が悪い原因がどこにあるのか、毛並みの改善策にビタミン豊富な食べ物をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
犬の毛並み・毛艶が悪い原因について
毛並をみれば犬の健康が状態がいち早くわかるバロメーターと言われています。
体温調節機能や有害物質の侵入を防ぐためのバリア機能など、皮膚や毛は重要な働きを持っており、毛並みの良し悪しを確認する必要があります。
原因とされるおおまかな理由は以下の5パターンになります。
- ビタミン不足
- ストレスと高齢に伴う老化
- 内臓の病気や皮膚病
- タンパク質、脂質不足
- ブラッシング不足
ビタミン不足
ビタミン類がさまざまあるなかで、「ビタミンA」「ビタミンB群(B7ビオチン)」「ビタミンE」は犬の皮膚の健康を保つ成分です。
※「ビタミンB群」とは、8種類あるB1~B12をまとめた名前を呼びます。
体内でビタミン不足が起こると毛並み・毛艶だけでなく皮膚まで影響がでます。
ビタミン類は過剰摂取もよくありませんが、バランスをよく取る必要がある栄養素です。
いつまでも健康的な皮膚で過ごしてもらうことは、毛並みの健康にもつながります。
ストレスや高齢に伴う老化
人間もストレスを感じますが、犬は私たちが考えているよりも繊細でストレスを感じます。
例えば老犬の場合「思うように体がいうことをきかない」このことがストレスにあたります。
実際に知り合いの犬が円形脱毛症にかかった姿を見た時は驚きましたが、ストレスを抱え続けると突然体に現れることがよくわかりました。
高齢になると皮膚の乾燥からフケが多くなり、同時にハリも失われていき、新陳代謝が落ちて毛と皮膚の再生力が弱まります。
そのため、皮膚の血流が悪くなり栄養が毛に届きにくくなることから、皮脂が減るため艶もなくなり、毛が薄くなったり、抜け毛も増えます。
内臓の病気や皮膚病
肝臓の機能が低下すると毛並み・毛艶に異常がみられることがあります。
ブラッシングをして改善がみられない、食事面でてを尽くしたけどよくならない場合は、病気にかかっていることがあるので獣医師の診察を受けましょう。
ダニやノミが原因で皮膚病になるとひどい湿疹、痒みが続き自分で届かない場所は体をこすり付けるようになることも、フケも発生し皮膚と毛並みが悪くなります。
タンパク質と脂質(脂肪)不足
タンパク質と脂質(脂肪)不足は体毛のパサつきから始まり体全体が衰えていきます。
皮膚や毛並み・毛艶のもとはタンパク質や脂質(脂肪)で成り立っています。
タンパク質そのものが犬の生命維持に欠かせない主成分、体の隅々に栄養が行き渡り最後に毛に供給されます。
毛並み・毛艶が悪いと体内での健康悪化が予測され、何らかの問題がある可能性が高いと言えます。
犬にとって毛並み・毛艶の改善のために「動物性タンパク質」が不足せずに十分と足りているかなのです。
低カロリー・低脂肪の「動物性タンパク質」でできたドッグフードもあるので、犬の健康状態に合わせて選んであげましょう。
最近は低カロリー・低脂肪のトウモロコシ由来などで作られた「植物性タンパク質」を含んだドッグフードを与え続けると健康な毛並みになりません。
必須脂肪酸には「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」 が存在し犬の皮膚と毛の健康に欠かせない栄養分です。
皮膚や毛をケア用のドッグフードには必ずと言っていい程含まれています。
※「オメガ3、6脂肪酸」のどちらか一方だけしか入ってないことも多いため表記をよく確認してください。
ドッグフードだけで必須脂肪酸をまかなうのは難しく、含有量をチェックして足りない分をサプリで補うなど工夫が必要です。
栄養状態がよくなると毛並みの艶がみるみると蘇ることがよくあります。
ブラッシングが足りない
毛並み・毛艶の健康維持のため内側からケアするのと同じく外側からも抜かりないケアは大切、日頃から毛並みのブラッシングは不可欠です。
ブラッシングをしないと汚れも溜まり、抜け毛と絡まると皮膚への通気性が悪くなるため、脱毛や炎症を起こる原因にもなります。
そのため、毛の土台となる皮膚の健康でなくなると、毛並はもちろん毛艶も失われていきます。
ブラッシングで皮膚の汚れを取り除き、いらなくなった抜け毛を取りながら血行を促進をうながすために出来るだけ毎日行いましょう。
ビタミン豊富な食べ物がおすすめ
犬の毛並み・毛艶をよくするためには、食事からビタミン豊富な食べ物をプラスしてあげることです。
外側からブラッシングをするのは一番手軽で毛並みも整いますが、それは一時的なことであって、肝心な皮膚が健康であってこそです。
皮膚の状態が良好でないと、いくらブラッシングをしてめツヤツヤの毛並みにはなりません。
「ビタミンA」「B群」「E」の不足は、皮膚の免疫力も落ちて、脱毛になるなどの症状が現れてきます。
ビタミンA、B群、Eの働き
どのビタミンも毛並み・毛艶を改善してくれる成分です。
ビタミンA・・・摂りすぎると「下痢や嘔吐」の中毒症状が出ます。不足しても「皮膚のトラブル」が起きフケが増えたりします。
フケが多く艶がない時、免疫力が落ちていると傷の治りも遅くなりるため、傷がなかなか治らない時にも有効です。
ビタミンB群(B7ビオチン)・・・神経を正常な働きかけ直接的に関与し、皮膚と毛に重要な役割を果たしている。
不足すると目や顔周りの皮膚が脱毛や体の皮膚からはフケが剥がれ落ちるようになります。
ビオチンE・・・抗酸化作用を持ち体内が酸化するダメージを抑えてます。
不足すると免疫力が落ちて細菌感染や、筋力の低下、皮膚の疾患が起こります。
※脂溶性ビタミンである「ビタミンA」は肝臓に溜まり過ぎると「中毒」になるため、定期的に与えてください。
皮膚と毛並みによいビタミンが豊富に含まれたお肉・野菜とフルーツは皮膚を健やかに導いてくれます。
犬が口にしても安全で安心して与えられるものをご紹介します。
※野菜とフルーツはアレルギー症状が出ることもあるため、食べたあと症状がみられたら動物病院へ受診しましょう。
- 鶏レバー
- にんじん
- かぼちゃ
- 桃
- バナナ
初めにお肉からご紹介しましょう。
お肉編
鶏レバー
牛レバーと比べると、鶏レバーのビタミンAの含有量は約13倍!スゴいですね。
ビタミンB群(B7ビオチン)を含む量は断トツです。
ビタミンがたくさん含まれている分、過剰摂取をすると消化不良になります。
皮膚の粘膜を丈夫にする役割だけでなく「目のビタミン」とも呼ばれているため、目の機能改善効果にも期待できます。
生では絶対にダメ!必ず「茹でる」「焼く」かの調理法で「加熱」してから与えてください。
茹でてペーストにするもよし、焼いたあと細かく刻んでご飯の上に「少量」トッピングすればokです。
野菜編
にんじん
皮膚の健康を維持するビタミンA、βカロテン、がたくさん含まれているのが特徴です。
すりおろしたり、ゆがいたり、しっかりと洗えば皮ごと与えても問題ありません。
茹でると栄養がゆで汁に逃げてしまうため、「蒸す」もしくは「レンジで加熱」をすることをおすすめします。
ただ摂りすぎると下痢や嘔吐につながる可能性があるため、1回「5~10g」加えるだけにしましょう。
かぼちゃ
ビタミンC、E、カリウム、βカロテンが含まれていて生活習慣予防に最適な野菜です。
ビタミンEが細胞膜を壊し色々なトラブルを起こす原因になる活性酸素から守り皮膚病予防ができます。
かぼちゃにの栄養素であるβカロテンは、体内に入るとビタミンAに変わる作用があります。
そして、人間の1.6倍ものビタミンAを必要としているため、かぼちゃは犬にとってよい食べ物だと言えますね。
ただし、食物繊維があるので与えすぎは下痢になる可能性があります。
便秘がちな時は茹でて水分を含んだ状態のかぼちゃがおすすめです。
量は1回「5~10g」をベースに消化のよい「ペースト状」や「焼きかぼちゃ」がおすすめです。
フルーツ編
桃
ビタミンEが持っている抗酸化作用の他にカテキン、ビタミンCなど多く含まれています。
水溶性食物繊維が多く腸内環境を整えて便通がよくなります。腸内環境の乱れがよくなると自然と免疫もアップが見込めます。
桃が持つビタミンは体の成長を助けてくれる働きもあります。
缶詰の桃は糖分過多になるため与えないようにしましょう。
皮と種は完全に取り除き「生のまま」で与えられます。量は1回「ワンカット20g」で足ります。
バナナ
ビタミンC、糖類、ミネラル、食物繊維などの栄養がバランスよく入ったフルーツです。
その中でも「ビタミンB群」はそれぞれのビタミンが互いに働きあい皮膚や神経や脳を正常に保つように働きます。
すりつぶしたもの、細かくカットして生のまま与えたり、バナナクッキ(ケーキ)にして食べさせてあげることができます。
※クッキー(ケーキ)は犬用のレシピで作ってくださいね。
食べ過ぎると肥満のもとに繋がりますので、加減して1回「1/4本」与えましょう。
まとめ
毛並みと毛艶の回復には、体の内側と外側からケアしていくことで全身の健康状態もよくなります。
ブラッシングを毎日行っていると、毛並みや皮膚のささいな変化に気づくことができます。
適量の食べる分にはビタミンAは正常な皮膚のターンオーバーを促し、フケの少ない皮膚を保ちます。
ビタミン類は欠かせない成分なので、摂りすぎないようにしながらも定期的に与えたいものですね。
お肉、緑黄色野菜やフルーツに含まれるビタミン類をバランスよく摂取しましょう。
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